中国琵琶について
ここでは、中国琵琶の構造、爪・弦の種類、曲種についてご説明します。
中国琵琶の構造
中国琵琶の構造は大きく、頭部、頚部、身体(胴)の3部に分けることができます。
中国琵琶の頭部
頭部も主に4つに分けることができ、
1、頭(海老尾)
「楽」の字、「龍」の絵などが美しく彫刻されます。
2、弦軸(転手)
弦を調整するもので4つあります。素材は主に、木、鹿の角、象牙など。
3、弦槽(反手)
空間で弦を反手に入れるとき使います。
4、山口(乗弦+乗竹)
弦を固定します。
中国琵琶の頚部
頚には「相」と呼ばれる6つのフレットがあります。木、鹿の角、牛の角、象牙などで作られています。
中国琵琶の身体(胴)部
身体部は果物の琵琶に似ているのが特徴。琵琶の音色の良し悪しを決める「面板」は壇木で作られています。琵琶の側面にあたるのが「槽」で、栗色系が多いようです。凸状に膨らむこの部分が、琵琶特有の音色を生み出します。面板の下部にある弦を固定する箇所を「腹手」です。
中国琵琶の爪・弦について
中国琵琶を演奏するときは、「バチ」ではなく「爪」を用います。爪は5本の指全てに装着します。調弦は固定調弦と変化調弦があり、固定調弦が中国琵琶の基本的な調弦法です。
爪の種類
今日の中国琵琶には、通常プラスティック、セルロイド製の爪を用いることが多いです。鹿の角でできた爪もあります。
爪の形
5本の指に装着する爪は、それぞれ異なります。指の大きさにあわせて爪の大きさが変えるのです。
中国琵琶の弦の種類
中国琵琶に用いる弦の種類は、金属、ナイロン、銀弦の3種類で、主に金属、ナイロン製が用いられています。銀弦が奏でる音は明るく、現代的演奏に適しています。ナイロンは暗い音色を出す特徴があり、古曲に向いています。
中国琵琶の曲種
中国琵琶の曲種は、古曲と現代曲に分類されます。
中国琵琶・古曲
古曲は「武曲」と「文曲」に分かれます。武曲はテンポが速く、音響も強いのが特徴です。戦いの場面を表現する曲です。「十面埋伏」が代表作。
一方、文曲は自然風景を表現する曲です。ゆったりとした速度で音も繊細です。代表曲は「陽春白雪」。
中国琵琶・現代曲
中国全土が開放された1949年から現代まで、多くの秀作が生む出されてきました。民族音楽、民謡、歌を編曲したものが多くあります。

